お別れ
同級生の男の子の突然の死。お通夜に行ったのは何年ぶりだろう。I君私の初恋だと思う。小学校2年の時、クラスで一緒だった。友達の事を作文に書けというお題が出て私は「Iくん」という作文を書いた。すごい覚えてる。たいていは同性の友達の事を書いたのだろうか、私の作文を男の子達が、からかつた。「ドッチボールが上手くていつも(ちょっとどいとって)と言ってくれて優しい」そう書いた。同じコートの中で、鈍臭い私が邪魔だっただけかもしれないけど、当たると危ないよ、という優しさだと思ってる。絶対邪魔とか言わないし思わない人だ。
この先中学も高校も同じで花屋さんしてた10年間も横の居酒屋にいた。何て縁の深い!私のことを「きよ」って呼んでた。笑顔で。誰にでも笑顔で人が大好きな人だった。
Iくんのこと、大好きだった。
顔見た。2年前くらいに居酒屋行ってきた会ったのそれが最後かな、全然白髪もなくて若くてかっこよかった。死んでた。
ショートカットの奥さんだった。中学生の娘が2人並んで泣いてた。
大好きだったんだろうな。
同級生がたくさん来てた。まるで同窓会だった。みんなちゃんと結婚してて子供もいてちゃんと仕事してる。
かたわ、な私は、欠陥品だ。死んでも子供任せだ。抱きしめて泣いてくれる人はいない。
死にそうな時、手を取って抱きしめてくれる人が欲しい。
お腹痛い時はくっついて寝てほしい。
こんな歳からそんな人が見つかるだろうか…